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Aqua Timez 『Velonica』 疾走感ある暗い曲は女性へのメッセージを綴る

velonica

2009年1月14日にリリースされたAqua Timezの8枚目のシングル
アップテンポですが内向的な激しさを持ったへヴィーな曲です

ラップあり、暗さあり、激しさありのかなり忙しく目まぐるしく曲調が変わる曲であり
そのどれもが暗く悲しい側面を持ち合わせた傾向により独自の世界観を与えてくれます

シンセのような打ち込み音がバックに流れるため激しくもデジタルな感じが夢と現実の両方を兼ねているように思えますし
歌詞も現実の悩みや問題に対する視点から徐々に空想に耽っていくような現実離れな感じが漂っていきます

表題は女性の名前としてよくあるものからこの名を選びタイトルとして採用したというもの
そうなるとジャケットの女性の横顔から更にこの歌に対する想像が膨らみそうですが
黒っぽい感じなのにジャケットはかなり光を浴びた白なのにもまたギャップを感じます

アニメ『BREACH』主題歌


ラップからメロディへのつながり、そしてサビの叫びが曲調を統一させる不思議

よくラップがあると一度間を置いて次のシーンへと曲を一旦リセットする構成が見られますが
この曲はラップの状態からBメロへ繋げ、その雰囲気を壊さずサビで盛り上がりを見せています

更に通常よりもかなり高速であり、言葉が目まぐるしく飛び交う中であれだけテンポを一度下げても違和感がないのは曲の構成としては一目置くべきところです

ラップで自問のような言葉の乱立を処理しつつ伝えるべきことはまた違う場面で、しかしそれは同時に繋がりをも見せ続けられている
そんな物語性が見受けられます


歌うなら?

前述した通りラップの部分がかなり早くまたリズムもワンパターンではないため
まずはここを覚えなければ次のシーンへと移行することができません

ここの場面のみでいえば音程による違いもあまり見られず、ただただ言葉の通過を見ているだけの疾走感に唖然とするかもしれませんが
聴くのは一瞬でも歌うのは至難、どこでどういったテンポの変動を見せるのか、聴き続けて掴むことが第一歩です

ラップが過ぎればBメロやサビに関しては音程に特に難しさはなく、曲としての暗さを楽しむことができるのが一息つけます
サビに入る事前のメロディは個人的に好みであり曲の雰囲気を高める要だと思いますので、その期待感をしっかり煽ってください

多くの言葉が詰まった暗く新感覚なアップテンポナンバー
ラップとメロディの協調をぜひ味わってみてください
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