タグ別アーカイブ: 今を乗り越えたい時

秦基博 『透明だった世界』 純粋だったあの頃を切なく思う今を越える疾走ソング

透明だった世界

2010年8月11日にリリースされた秦基博の10枚目のシングル
疾走感の中に切なさ漂う透き通る曲です

ハイテンポながらすこし寂しさをも思わせる空間がつくられたような感じを漂わせます

時が経つことで以前のとりまく環境や仲間意識に変化が生じることは誰しも起こり得るもの
懐かしみや切なさを乗り越えようにもやはり引きずってしまう、そういった空気も感じられます

当初はそういったことも考えず目の前のことに楽しめていた
そんなモヤのない純粋な透き通るような世界を過去形で表すメッセージ性も踏まえて聴きたいものです

アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』主題歌


長短を使い分けたコード進行に疾走感と切なさの二面性を

アップテンポで疾走感もありますが、それを純粋に楽しんで終わりを迎えるという構成ではありません
短調さは曲の終わりにもどかしさや寂しさなど、いろいろ形で尾を引く結果を残す効果があり
この曲も長調を交互に混ぜて両面性を見出し、故に曲に魅入ることができます

特にコード進行にかなり手が込んであり、スピーディなのに感慨深い気持ちになることができ
それはAメロ~サビまで全体的に塗してあり、どこを切っても二つの側面を感じられます


歌うなら?

疾走感はありますが切なさもまんべんなく施されており
かつ歌いだしもかなり静かに入るためこのテンポで優しく歌う必要があります

スローテンポな場合は自分のリズムでタメを用いることで切なさや重さを十分に表すことができるのですが
テーマにある時間の過ぎ去りを思わせる早いテンポの中でその儚さなどを感じさせる必要があるため
タメをあまり使うことはできず、トーンや声質など別の手段で表現することとなります

とはいえサビに関してはあまり意識してテンポが崩れてしまうのも勿体ないため
綺麗なコード進行に身を委ねて音程を外さず歌えば雰囲気は自然と出るでしょう

時間の流れからくる今と以前の違い、その寂しさ
そういった経験を示唆し、それを乗り越える強さを訴える曲です

iTunesで透明だった世界をさがす


アップテンポな曲をさがす
切ない曲をさがす