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グッドモーニングアメリカ 『ミサイルをぶちかましてぇな』 大人な自分の現状を打破する曲

ミサイルをぶちかましてぇな

2012年5月9日にリリースされたグッドモーニングアメリカのミニアルバム『輝く方へ』収録曲
大人として社会に生きる自分の葛藤を描いたアップテンポなナンバーです

社会に出ることによって自分としての生き方に妥協せざるを得なくなり
それによる苦悩や喪失感から抜け出し、また理想の生き方を求められるような歌詞が詰まっています

4月30日から6月30日までTUTAYAで無料レンタル盤が期間限定で登場し
収録曲4曲のうち同アルバムからこの曲がピックアップされその中に選ばれ収録されています

PVはコマ送りのようなメンバーの演奏から始まり
紙に描いたようなそれぞれの楽器やミサイルを持って歌ったり、ミサイルに乗って疾走したりなどせわしなさが窺えます

それくらいぶっ飛んだ生き方と考え方をもってして現状打破を目指すためのエールの意味でもこの歌の激しさが聴いてとれます


明るいメロディを彩るのは「ミサイルをぶちかます」キャッチーでインパクトあるフレーズ

「ミサイルをぶちかます」はいわば現状を打破するための何かしらのきっかけや踏ん切りが必要であり
ミサイルほどの衝撃があってこそ自分は、社会は生まれ変われそうな、そういった比喩としてかなり大きく出ています

Aメロにおけるこのキャッチフレーズの連呼は盛り上がりの引き立て役のメロディにも印象を与え
迫るサビではかなり変動的で鳥肌じみたメロディがリスナーを襲います

それほど自分が今生きる状況への不満や予想外の未来には愕然たる思いがあるのでしょう
そういった人々に対しミサイル程の影響力を与えることができれば曲としては狙い通り

まぁ「こんな歌ばっか歌っていたって本当は何も変わりゃしない」と本人達は明言していますが
本当のミサイルは各々既に持っており、火付け役として存在することが真意ともいえるでしょう


歌うなら?

出だしからかなり高く裏声をも使ったサビは今後の展開にかなりの不安をも過らせるほどのハイペース
疲れてしまうとせっかくの疾走感がなくなってしまうので、最初から飛ばしすぎない様力をキープしておきたいです

とはいえ必要以上の力を使うなという意味であり、最初からアッパーな感じは全面的に出していき
メッセージ性を高めた状況に打ち勝っていけるようなファイトをもたらす元気さを持って歌いたいです

自分と重ね合わせられるような現状の人にとっては
自己否定のきっかけともなれるような今の自分の嫌な部分をいくつも挙げたようなこの歌にさらなる思いを乗せることができるやもしれません

大人になって思う違和感をなんとかしたいと思えるこの曲
これを皮切りに自分の道を見つけることができれば素敵でしょう

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アップテンポな曲

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BUMP OF CHICKEN 『ギルド』 仕事とは?社会とは?自分の現状を考える曲

ギルド

2004年8月25日にリリースされたBUMP OF CHICKENのアルバム「ユグドラシル」収録曲
ミディアムテンポで他国感の強い世界観のあるこの曲、好きな方も多いのではないでしょうか

コンセプトとしては社会人として勤める「仕事」についてを描いた曲であり
タイトルの「ギルド」も中世ヨーロッパにおける同業者組合を意味しています

「人間という仕事」という、あたかも人間でなかった者の目線から仕事についてを綴っているように見えますが
その仕事自体がよからぬものであり、それをさも「人並み」のように思わせる「仕事」とは、結局自分たちにとってどういう価値があるのか
仕事が持つイメージの断定はしておらず、どっちともとれるような歌詞ですが、おそらく答えは出ているものと思われます

バックサウンドとしては炭鉱で働いているような金属音が流れており
あまり日本を思わせない感じがタイトルからも想像できます

BUMPはこういったファンタジー色の強いものをよく歌いますが
仕事に関する一種の叙情はよく働く日本人をモチーフとしているのでは
少なくも日本で歌う曲ならば日本人が共感を得られるようにすることが前提となりますが

ジャケットは人形のであり、2006年9月には映像作品「人形劇ギルド」もリリースされています


オススメは歌詞

学生の最中バイトをしている者ならまだしも、無邪気に遊ぶ子供にはあまり共感が得られにくいでしょうが
BUMPがあまり狙わない層である大人だったり、実際に働いている人からすれば現状を再認識させるきっかけになるかもしれません

とはいえ決して仕事自体にいちゃもんをつけるわけではなく、本当にそれが自分の目指していたものなのか
イエスならばそれでよく、少しでも疑問に思った人に対してこの曲は聴かれるべきなのでしょう

「汚れちゃったのはどっちだ 世界か自分の方か」
世界とは自分を取り巻く社会、そこで仕事をする自分に問題があるのか
それとも仕事というシステム自体に問題があるのか

「それがすべて 気が狂うほどまともな日常」
そういった仕事の繰り返しに疑問を抱いても、自分にとってはそれが日常であり
日常という普通なイメージの言葉が実はそれ自体おかしかったという矛盾を表しています

ただ世界にまともなものは実はなく、じゃあ何がまともなのかというと
自分がしたいと思うことが、道徳性を保持しつつ達成できる社会であったり、自分の人生であり
それがどんなに突拍子がなくても、それが自分の望み=まっとう(まとも)なものであるという意味なのでしょう

「人間という仕事をクビになって」という、一見否定的なイメージの言葉を使用していますが
それが実は本人にとっては否定したいことではなく、むしろ肯定すべき場面にとれなくもありません

それが能動的な辞職なら進むべき道は決まっているといっていいでしょうが
受動的な辞職、つまり本当にクビになった場合は、それが望んでいたことなのに、人はそれを悲しむ
やりたくない仕事なのに、いざクビになると稼ぎが途絶え、つらくなる
そんな感情少しずつ刷り込まれていくことが気が狂っていると揶揄される程の日常と化しているのでしょう

なにがいいのか、なにが悪いのかはともかく、自分が今ある立場が本当に求めていたものなのか
それを「仕事」を題材としてこの歌詞が載せられているのでしょう


歌うなら?

この曲は決して100%前向きであったり、100%後ろ向きであったりというハッキリとした曲ではありません

仕事に翻弄された結果、どちらがいいのか判断がつかないが、各々の解釈で判断はしてもらいたいという
一種の決断された迷いのようなものを感じさせる曲であります

故に悲しすぎず、楽しすぎない微妙な感情の歌い方が必要であるため
多少元気さを抑えた感じで歌うのが相応しいといえます

いくつか問いかけのような歌詞が多く、それを歌い手の経験に載せて歌えば、実は十人十色な曲に仕上がる可能性もあります
歌い手が今まで経た経験が実をこの曲に載せると多用な考えが現れると思われます

あまり高音な場面はありませんし、Aメロも基本的に低め故、歌いづらいということはないでしょう
問題は歌詞の深さといろいろな解釈をどうするか、それこそ考えすぎず自分の思う決断や迷いを載せればよいかと

自分の現状や社会について考えさせられるこの曲
決して否定的にならず、自分の今後も踏まえて客観的に考えるきっかけになればよいと思います

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backnumber 『青い春』 幼き頃の夢を持っているか?現状との葛藤を描く曲

青い春

2012年11月7日にリリースされたback numberの7枚目のシングル
大人になるにつれ現れる葛藤の中でもがく様を描いたメッセージソングです

これまでの同バンドの女性との想いというシングル路線からは外れ、人々の日々の葛藤を描いた同曲はもちろん今までとは異色
短調な曲調はあれど、ここまでグッとこさせかつテンポの速い曲はback numberの違った側面を見せられます

ドラマ『高校入試』の主題歌であり、タイトル通り高校入試に起こるトラブルを教師がどう解決していくか
学生とのやり取りの中今の社会に訴えるような風刺作品といえ、同曲も社会に訴えがある点でマッチしているといえます

タイトル「青い春」は文字通り青春ですが
この曲でいえばもう少しダークな紺色に近い色が想像されます


比喩の多い歌詞とサビの旋律が哀愁と葛藤を描く

「社会のレール」という言葉があるように、社会のステージで踊らされる人々のもがくさまを描いた歌詞が特徴てきです

誰しも成長するにつれ社会になじんでいけば
こどもの頃に描いていた夢や理想とほど遠い現状に半ばあきらめのような妥協をしてしまうことも多い

夢に向かっておらず、レールの上を走っていてもいつしか「まぁいいや」と思えてしまうそんな自分がいても
それでもそれでもそのステージでやはり必死に夢を追い求めて羽ばたくこをやめないでいたい

そもそも日本における政府の若者に対する方針は、「勤労の義務」があるように社会に労働という形で貢献する人材育成を主とし
学校法でもそれが定められているため学校に通う目的はまさにそれに当たります

そんな幼いころから政府の方針に従い義務教育を受け、その後進学や就職をすれば若き日々の芽を摘まれるのは珍しくない世の中ですが
そこからどうステージで違う自分を見せられるのか、そこが問題といえます

またサビ入りのドラムも盛り上がりの予兆を見せる点で良い手法ですし、メロディも好みです
まさにダークな青を終始連想させるようで、そこからどうやって光を照らすのか、それは自分次第です


歌うなら?

こういったダークな曲はその雰囲気を強弱でどう出すかということがポイントとなりますが
この曲にメリハリはあまり見られなく、Aメロは静かに、サビは大きく、キーの高さに応じた声の出し方で雰囲気は出そうです

とはいえこの曲、転調後のサビは相当高いのが実はネックであり、Vo.清水のように喉を開けた感じの声をその高さでも維持できるかが問題となりますが
ある程度声を絞った歌い方でも、葛藤している若者を表現できれば答えはひとつではないといえましょう

多少の疾走感は大人に成長していくスピードと焦りを感じさせますし、速すぎず遅すぎずのペースでそれを表していきたいところです

幼いころ描いた夢に対する現状抱く葛藤
そこから逃げず常に向き合い、ステージから羽ばたく可能性を常に持っていたいですね

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