嵐 『MONSTER』 秀逸な世界観と展開力が売りのダークファンタジー曲

monster 嵐

2010年5月19日にリリースされた嵐の30枚目のシングル
ダークファンタジー色強いブラックポップな曲です

タイトル通りモンスターが真夜中にひそかに出現するようであり、その後様々な変調を繰り返し独特の世界観が聴く人を虜にします
ここまで積極的に展開を繰り返す曲も昨今では珍しく、その中にも各所ストーリー性がありかなり楽しめます

モンスターの登場によるおどろおどろしさが続くのかと思いきや、何か彼らの切ない一面も見え
しかし現代のJ-POPのようなサビもしっかり押し出しつつ間奏ではダンスを踊るかのような
とにかくその目まぐるしさはホントに飽きさせないつくりとなっており大変秀逸です

ドラマ『怪物くん』及び『映画 怪物くん』の主題歌にもなっており
主演演じる大野をメインとしたPVも時計を背景としており、怪しさが窺えます

一場面ではメンバー全員が違うダンスをする「モンスターダンス」なるものが見受けられます


前奏及び圧倒的展開力が魅力

序盤はこのまま怖い雰囲気の曲が続くのかと思いきや、深夜の静けさあるいはモンスターの違った側面を見せられるようなしっとりした演奏への展開への切り替わり

その後ゆったりした怖さにアダムスファミリーを思い出すような曲調が含まれるのも意識してのことか
BメロではここにきてよくありそうなJ-POPの曲調が見え、サビでもそれをかもしつつ特徴的なメロディが心に響きます

間奏も思い切って雰囲気を変え、まるで不気味なシンデレラのようなダンス会場における踊りを見せられるような曲調であり
時刻を知らせるようなバックサウンドから一転してまた怖さメインの曲調へと戻ります

この展開力が同曲の大きな魅力であり、思い切った展開が功を奏して聴き続けることができます

個人的にはバイオリンの前奏も魅力であり
焦りを感じさせる出だしと二度目の前奏のメロディが好みといえ
何かこの後の展開を期待してしまいます


歌うなら?

曲調の展開力が既にこの曲の凄みを出している時点で歌い手はかなり優位な地点で歌うことができます
各所の曲調に合わせて歌えばそれだけで雰囲気にメリハリが出るため、そこを意識すればよいかと

Aメロ前半は隠遁な感じを、後半はブラックコメディっぽく、Bメロからサビは正統派路線で歌うのが適当かと思います

多少気をつけるとすればサビの「僕の気持ちが」の「が」の部分がサビの短調な部分をかなり表しているので
ここに関しては音程を外したくないですね

ダークファンタジーで世界観丸出しのこの曲
変わった、しかし聴ける曲をお探しなら是非ともオススメです


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