タグ別アーカイブ: 恋のせつなさを味わいたい時

安室奈美恵 『Love Story』 やがて終わりそうでも今を楽しみたい恋愛模様

love story

2011年12月7日にリリースされた安室奈美恵の38枚目のシングル
成長と共に変わりゆく相手との恋愛状況を描いたバラードです

両A面でありこちらは切ないスローバード
恋愛の素晴らしい日々とやがて終わるつらさを描いています

月9ドラマ『私が恋愛できない理由』主題歌であり
同作品の恋愛模様における切ない部分がマッチしております


成長とは変化 それは相手との恋愛模様の変化も意味する

恋愛を始めることで得られる喜びや楽しい日々は、ずっと続くと信じていても
それが自分が生きる人生の変化の中で起こるものならば、違うところを軸としている生き方ならば恋愛環境は必ず変わっていくものです

恋をし、それがどれだけ続いたとしても
自分が追い求めていた夢であったり理想であったりの途中で得たものを続けるにはいずれは終止符を打たなければならない

それがなんとなく察しがついてたりはするものですが
それをやめたくとも今このときをもっと味わっていたい、そういった感情は抑えられないものです

ずっと続けばいいのに…叶いはしない恋模様を描いてしまうことによる嘆きは終わりません


歌うなら

恋の楽しさなどを、いずれ終わりが来るのを分かったうえで経験している、そんな複雑な表現をしてみるのが今回の挑戦
終わりを覚悟しているように見えても無理やり楽しみを存続させているような、そんなカラ元気な部分も見えたりします

サビではどれだけ元気に歌っても、メロディがとても切ないがためにやはり到達してしまう
そういったムリヤリの元気さと切ない共感がサビでは大きな役割を持っています

他メロは切なさを臭わせる程度でいいですが、それだけにサビの重要性は増しますし
「baby~」からその受け入れがたい気持ちを存分に表すのが肝心な部分といえます

誰でも恋の終わりは味わいたくないもの
それでも終わってしまう恋に理解と抗いを見せるような曲です

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スキマスイッチ 『藍』 愛の負の部分を描いたさびしく切ない曲

スキマスイッチ 藍

2006年11月29日にリリースされたスキマスイッチのアルバム『夕風ブレンド』収録曲
アルバム1曲目からせつなくなるもどかしいバラードです

愛に関する歌は愛の素晴らしさや美しさを描くものもあるのに対し
この曲は愛の負の部分、愛に悩んだり哀しくなったりする部分を表現しています

良い部分よりも悩まされる部分を知ってこそそのものの両面を見ることができ
真に本質を知ることができる点では、こういった側面を経るのも悪くないとは思います

ファンの間でも特に切ないメロディが人気を呼び、投票ではアルバム曲ながら上位にあがってくるほどです


問いかけからくる恋愛の寂しさと物語性

サビのフレーズの多くが問いかけである構成は、硬直した関係を誰かに言いたいくらいのもどかしさを持っており
このままズルズルと時だけが過ぎてしまう、鮮やかさが色無くしてしまうような寂しさを物語っています

青というと正しいという印象のほかに憂鬱になる、いわゆるブルーな気持ちが思い出されますが
その一歩手前、気持ちが落ち込みの果てに達する手前として「青し」ではない「藍」としてのポジショニングが想像されます

とはいえ「愛」はあるがそれは「藍」色、青へと染まりきってもおかしくない現状を藁をもつかむ思いで問いかけた
誰ともなくただむなしさを打ち明けたい、そういった意味合いがサビでとれます


歌うなら?

曲自体は緩やかで落ち着いていますが、決して好調ではなくその逆の気持ちを表しているため、元気ハツラツな感じは抑えて下向きな感じを出していきたいところ

囁くような優しさに思わせて、実は気力を失いつつある落ち込みが真意であり
それを自分の経験などを踏まえると一層曲にのめり込めます

現実から逃げ出したい、消えてなくなりたい、そういったマイナスさを曲に出すことが藍らしさを奏で
より臨場感ある曲に仕上がります

関係性が芳しくないもどかしさ、これを続けるのか、いっそ壊すのか
その両方に動けないやるせなさなどを、感動させるメロディが包んで表します

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福山雅治 『はつ恋』 絵に描いたような恋の苦しみを伝える曲

初恋

2009年12月16日にリリースされた福山雅治の25枚目のシングル
恋愛における苦しみや悲しみが伝わってくるせつなさマックスの曲です

曲は終始短調故に感じるものすべてが暗く儚く悲しい印象を受けてしまいます
こんな印象はまるで童謡「さくら」を聴いているときのようです

恋が実ったとしてもそれは徐々に歯止めのきかないものとなり
それが良い方向にも悪い方向にも導く衝動へと変貌する
それは分かっていてもとめることができない、それが恋というものであることを苦しみの面から伝わってきます

東芝液晶テレビ『REGZA』のCMソングであり
同テレビのコンセプト「記憶」からこの曲においては恋愛の記憶を主題として描かれています


せつなすぎるマイナーコードと曲の展開がこれまた悲しさを煽る

短調で一貫したせつなさを出すのを前提としつつも、1番と2番ではまた違った雰囲気を持っています
2番からはドラムが入りその衝動を表面的にしつつ、サビで更なる開放的な心の揺れ動きが見られるようです

ギターの鋭い音も場面では心の表れとして効果的に反映されており
単なるバラードだけにとどまっておらず抑揚のついた場面ごとに移り変わる心情がイメージされます

CMにおいてはせつなさ一直線のサビの一部分しか流れていませんが
いざ一曲を通して聴くと後半は全然違った印象と壮大さに心打たれるかもしれません


歌うなら?

しんみりとした雰囲気さはため息バリのブレスを用いても表現ができそうで
要はいかに人間らしく歌うか、誰でも経験したようなこの感情や心の揺れをどうメロディに乗せるかが肝心です

基本的に高音は用いませんが、Cメロにおいては抑揚のあるファルセットを用いた歌唱が盛り込まれており
この曲の見せ所のひとつでもあるため、哀愁で鳥肌がたつような感情をリスナーに浴びせたいものです

終始腹からの声を意識し、重みのある歌い方にしたいのもひとつ
どれだけ自分の今の感情が苦しいものか、それを相手に伝えるようないたたまれなさを感じさせたいですね

恋により味わう苦しみや衝動を遺憾なく伝えたこの曲
盛り上がりも見せるため、各所に渡って曲調を味わいたいものです

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