ASIAN KUNG-FU GENERATION 『アフターダーク』 闇夜のあとの光を表す曲

アフターダーク

2007年11月7日にリリースされたASIAN KUNG-FU GENERATIONの10枚目のシングル
暗い闇から一筋の光を目指すような、希望と疾走感あるロックナンバーです

全体的にグレーあるいは黒に少しの光があるような、か弱くも激しい存在を描いた感じの作品であり
社会における人の疲労や孤独感といったものの向こう側を追い求めもがく様が表れているようです

曲調は潔くメロディが明々としておりイントロやサビが脳内に残るような印象です
ダークさは曲調で出ており、そこに音律をハッキリと乗せることで効果的に明暗が出ている風に聴いてとれます

タイトルより村上春樹の作品を思い出させますが、実はモチーフは宮沢賢治の「よだかの星」
よだかの誰からも否定される自身の存在を抱えつつも遮二無二飛ぶ様に感化されます

PVは宮崎将が会社に通勤している際に自身の背中から羽が生え始めてしまい
それを隠そうとするも清掃員を助けるために止む無く正体を出してしまうというもの

人がもつコンプレックスまたは隠したいものも、時には自分を前に進めるきっかけとなることを示唆しているようです

アニメ『BLEACH』の主題歌でもあります


div class=”block”>サビで表す希望が印象的

疾走感のピークを指し示すようにサビではそれが発揮されています
特にラストの高音に続く「進め」という前向きな言葉が引き立っており
まさに暗闇の中の一縷の望み、拠り所となる希望がそこにあるようです

曲中における強いメッセージ性ある部分を見せ所として曲を構成する手法がこの曲でも遺憾なく発揮されています


歌うなら?

メロディがアジカンらしく独特であり、ひとつひとつしっかりと音程をとっていくことで曲がどんどん進んでいきます

ただサビのラストの高音の部分に関して少し難点がありますね

高音が続いた構成なら最後の高音を出す際にもその流れで声を出せばよいですが
この曲は高音が最後にドンと入り、ギリギリの場面まであまり高音がなくむしろ直前は低音が続きます

このギャップにより喉の準備ができていなく、いざ高音を出そうとすると至難となってしまうため
それをいかにクリアするかがカギとなってきます

最悪裏声を使うのがよいですが、できればミドルボイスで叫びを表したいところです

メロディも抜群、曲調もダークさと光を表す割合が絶妙なこの曲
聴いて希望の緒をしめる如く、進み続けていきたいです

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